年収にとらわれすぎないIT転職

年収は自分がどれだけ働いたか、どれだけ評価されているかの判断基準のひとつですから、たくさんもらえればそれだけ満足できるものです。ところでIT転職の場合、一部の人を除いては、転職後は年収が下がるのが普通です。他の業種は知りませんが、たぶん同じでしょう。とりわけ売れる人材であれば年収は上がり、そうでなければ下がってしまいます。最初から劣悪な賃金体系で働いている人は、たいていの場合は年収が上がりそうですが。さて、年収を上げて転職したい場合、何が必要なのでしょうか。まずはキャリアとスキル、それを補う形で資格となるでしょう。私が入社した頃は、転職するなら早いほうがいい、という風潮でした。30までに転職しないと転職先がない、とも言われていました。果たしてそうでしょうか。
若ければ若い方が転職先になじみやすいので、新卒とほぼかわらない状態で採用されるのかもしれません。しかし年収をあげるとなると、話が違ってくるように思えます。私が最初の転職活動をはじめたのは33の時でしたが、30を越えるとキャリアが重視されます。何をやってきたかで転職時に提示される年収がいきなり上がることもありますし、最初は前職よりも低くても、三年後には逆転していることだってあります。なので、転職時に著しい年収ダウンでないのであれば、その企業で三年働いて結果を出すつもりで転職するくらいの気持ちのほうが良いでしょう。自分という人材を転職先に根付かせ、役に立つ人間だと思ってもらうには、そのくらいの年月は必要だと思います。
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